WEBデザインの勉強だニャー

Photoshop・Illustratorのウェブデザインを勉強中!その他htmlやcss・javascriptの備忘録

『マーケット感覚を身につけよう』は、卒ちきりん読者に特にオススメ!

ちきりんさんの新刊『マーケット感覚を身につけよう』を読みました。
元マッキンゼー系の本は、もう読み飽きたのでスルーする予定でしたが、
今回は副題の「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法と言葉に見事つられてしまいました。

結論を言いますと、つられて正解でした。
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法は、

自己啓発本にウンザリした層が読むべき本です。

せっかく知識や思考を深めても、行動に移さなければ「読んだという満足感」が数日続いて、またゾンビのように自己啓発本をむさぼるという負のスパイラル...
そうならないための、行動させる本です。
以下、『マーケット感覚を身につけよう』感想まとめ。

「マーケット感覚を身につけよう」書籍の3つの目的

  1. マーケット感覚とは何かを説明し、
  2. なぜそれが大事なのか理解していただき、
  3. マーケット感覚を身につけるための具体的な方法論を提示すること

マーケット感覚とは誰にとってどんな価値があるのか、見極める能力

正社員・派遣社員・バイトになど様々な雇用形態があり、また無数の職種があります。
仮に同じ雇用形態同じ職種、同じ能力を持っていても、待遇や成績に開きが出るのはなぜか?
これは「売れるものに気がつく能力」であり、「価値を認識する能力」の差があると本書では説いています。
自分自身が「なんの取り柄もないモノ」と思っていても、環境が変われば「大きな価値のある、これからの世の中で強く求められるモノ」になるかもしれません。

重要なのは「売れるものに気がつく能力」であり、「価値を認識する能力」の差があるかどうか。

書籍では航空業界のライバルはどこか、結婚相手を探すときにどの市場で勝負すべきか、プロ野球と高校野球の市場の違いなど、多くのマーケットでの市場の見極めを学ぶことができます。

マーケット=市場を理解するには市場の7つの要素をまず理解する

書籍中盤から市場の構造を細かく分けて解説し、さらに市場の動きを理解して予測する方法を説いています。

    【市場の構造を理解するための要素】
  • 取引される価値
  • 買い手=需要者(価値を入手する人)
  • 売り手=供給者(価値を提供する人)
  • 取引条件(価格など)
    【市場の動きを理解し、予測・利用するための要素】
  • 買い手と売り手が取引する動機
  • それぞれの要素に起こりうる今後の変化
  • 市場の中で選ばれるための方法

ここでも就活やクラウドソーシングなどを例にあげて、市場がいま何を求めているのかが非常にわかりやすく勉強になりました。

また日本のマーケット=市場の歴史についても簡単ではありますがわかりやすく解説されています。
日本は他の先進国に比べて非市場的な社会な社会でしたが、ネットの普及により市場が地域から全国に変わり、それがいま世界へと広がりを見せています。
昔は、名産◯◯の地域ベスト10が今やネットでは◯◯全国ベスト10になり、以前は地域10でも良かったが今は全国で990位とか全国レベルで順位づけされる。判断基準が無限に広がりを見せている。
これはネット前世代の購買行動を書いた以前の記事に通じるところで、さらに知見が深まりました。designer.hateblo.jp
designer.hateblo.jp

重要なのはノウハウや知識を覚えることではなく、過去に経験のない場面に遭遇したことから得られる、市場に対する嗅覚や根源的な理解力、価値を見極める力。

「本を買う書店」から「本を選んでくれる書店」として価値を見極め成功したいわた書店、価値創造時代にふさわしい不満買取ビジネスの事例、「Made in Japan」より日本人の厳しい商品満足度に価値を置いた「Accepted in Japan」

モノやサービスの価値は買い手によって変わる。同じモノでもマーケット感覚があれば価格も変わってくる。
同等原価であってもシニア向け大人カツラとパーティー用ウィッグの価格差が違うのはばれないことに大きな価値を感じる人達にとって、数万円で売れるのは「カツラだとはバレない価値」だから。

普段からプライシング、価値を見極める力を養う訓練が必要。

    自分の価値、市場の価値基準を考える
  • 自分にとって、この商品(サービス)の価値はいくらか?
  • 他の誰かにとって、この商品(サービス)の価値はいくらか?
  • そのまた別の誰かにとって、この商品(サービス)の価値はいくらか?
  • この商品(サービス)を最も高く評価する人は、どのような人たちか?
  • この商品(サービス)を、誰に向けて売れば、価格は一番高くできるのか?

価値を見極める力を養って、自分自身は会社など組織の中でどんな価値を持っているだろうか?そのトレーニングを普段からやっておくことで、たとえ窮地に陥ったとしても思考停止で前に一歩踏み出せないということがなくなります。はじめから勝負しても勝てない市場、自分の価値が最大限活かせる市場、これから伸びる市場などが見えてくるということです。

本書後半では、今後淘汰されたり大きな変化が起きるであろう市場、要は非市場的なマーケットの特徴を7つさらっと書かれています。
短いですが非常に重要なところ、「行ってはいけない」と危険な方向を示すコンパスのように、ちきりんさんの市場予想があります。内容はあえて書きませんが、岩盤規制や談合が繰り返されて守られているところはみんな取ってかわりそうですね。

今までのちきりん本は自分の能力を高めるような内容が多い印象ですが、今回の『マーケット感覚を身につけよう』は今の能力をどこで活かすかどう活かすか、自分の能力・価値を見極めているかを教えてくれ、読んで終わりではなく今まで一番行動に移せる本となっています。

自己啓発本が飽和状態で飽きられているマーケットで、その層に売れるにはどうすれば良いか、『マーケット感覚を身につけよう』自身がマーケット感覚に優れた商品であることは言うまでもありません。
少し大げさかもしれませんが、生きようとするすべての人々、これから一歩を踏み出そうとする人々、立ち止まって前に進めない人々、いろんな人の一歩につながる本だと感じました。

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法

マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法